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ナッシン・バット・ア・ブルース

Bluesって?全く知らない人から、マニアックな人まで様々でしょうが
まず歴史的な事実から追いかけていきましょう。始まりは奴隷貿易です。
16世紀にスペインが西ヨーロッパの安物綿製品などをアフリカで奴隷と
交換、次に奴隷をアメリカ大陸で砂糖、綿花などと交換しこの商品を積んで
西ヨーロッパに戻るという貿易が約400年間続きました。
そして奴隷を買った人々はアメリカのプランテーションで奴隷となった
アフリカ人の奇妙なうめき声を聞くようになったのです。
☆以降ポール・オリバーの「ブルースの歴史」から相当参考にさせて頂きます。

さて奇妙なうめき声とは、リーダーが仕事の調子を取って仲間の奴隷たちが斉唱で答える
「ワーク・ソング」でした、例えばこんな感じ。

リーダー:黒んぼ売りにつかまっちまった
コーラス:ああまったくよう、

それを聞いた奴隷のご主人様で音楽心のある人は
「のどを妙にしめつけて出す声や、規則的に斉唱で入ってくる
合いの手の生み出す不思議なリズム効果は、譜面にするには不可能としか思えない」
などと感じていました・・・・奴隷だけでなく、ご主人様の方もBluesを感じていたのでした。
しかしワーク・ソングはブルース形式ではなく、ブルースが誕生したのは法律的に奴隷解放
となった後でした。セントルイス・ブルースの作者でブルースの父として有名なWCハンディ
のブルースとの出会いの記述があります。
ある晩タトワイラーの駅で9時間も遅れている列車を待ってうたたねをしていると
人生の巡り合わせとでも言うべきものが、えり首をつかんで私をゆり起こした。
その事件はみすぼらしい格好の黒人ギタリストの歌と演奏であった。
ハワイアン・ギターの奏者がよくやるように、彼はギターの弦にナイフを押し付けた
そのかもし出す効果は一度聞いたら忘れられず、歌もたちまち私の心をとらえてしまった。

「サザン線とドッグ線の交差するところへ行くんだ」

私が今まで聞いたことのなかったような不気味な音の伴奏を自分でつけながらこの行を三回繰り返した。

以上がブルースへの言及に関してはもっとも古いもののひとつで1903年との事です。
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by bigmuff38 | 2005-02-21 18:51 | ブルース | Comments(0)

色んな音楽の話題が中心ですが脱線します メアド:bigmuff38@hotmail.com


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